SMS認証代行で逮捕された。というニュースを確認しました。
SMS認証代行は罪!?逮捕される?どういうこと?と思われたかもいらっしゃると思います。
今回、ニュースを見て、なぜ良くない事なのか。そして、この事件の気になった事項がいくつかありましたので、私なりの考察を記載したいと思います。
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事件の概要
容疑としては、スマートフォンの決済アプリ「PayPay」のアカウント作成を行うために必要な電話番号と、SMS認証で受け取った暗証番号を第三者に販売した。という罪のようです。逮捕理由は、依頼者による匿名性を利用した犯罪が懸念されるとのことです。
なお、一回あたり1000~1500円で請け負い、数百回繰り返し、数十万円を得ていたようです。
PayPayの登録方法
PayPayは画像の通り、アプリをインストールした後、電話番号とパスワードを設定すると「SMS」で認証番号が届き、それを入力することで登録完了となります。
画像元:https://paypay.ne.jp/guide/start/
つまり、1つの電話番号につき、1つのアカウントしか登録することができません。
なぜ複数アカウントを持つ必要がある?
実際にどういう意図だったのかは正直わかりませんが、考えられる理由としては以下のようなことでしょうか。
PayPayで支払うと、20%キャッシュバックが期間限定である。ただし1人あたり最大キャッシュバック金額が5000円まで。
というキャンペーンがあった場合、1つのアカウントですと5000円の還元しか受けれませんが、2つあれば10000円、5つあれば25000円と、アカウントを持っていれば持っているほどキャッシュバックを受けることが可能となります。
これを、例えば、「切手」や「商品券」など換金性の高いものを買ってキャッシュバックを得ていたらどうなりますか?
元手で買った「切手」や「商品券」はそのまま、ほぼ同額で現金化することで、キャッシュバックの金額は単純に利益となりますよね?
1アカウントごとの利益は少ないかもしれませんが、10アカウント、100アカウントとやっていくと、結構な利益になるのではないでしょうか。
なぜ、SMS代行が売れるのか
通常、もう1つpaypayアカウントを作ろうと思うと、別の電話番号を持つ必要があるため、契約手続きや月額必要を考えると、数千円程度の費用が掛かかります。
5000円のキャッシュバックを得るために数千円の費用をかけてしまうと、ほぼ利益はないため、うまみがありません。
そこへ、1000~1500円でSMS認証を代行します。という募集を見かければ、それ以上に利益が見えている人からすると、購入する理由もわからなくは無いです。
逮捕された方は利益が出たのか?
PaypayのSMS認証。という点だけで見たら「赤字」でしょう。お小遣い稼ぎにもなっていないと思います。
格安スマホを契約して、SMS認証を代行していたようですが、それでも費用は1000円以上掛かってきます。
ただし、SMS認証は「PayPay」だけではありません。
「Facebook」、「インスタグラム」、「Twitter」など、SNSやサイトを利用する際にSMS認証が必要なサービスはいっぱいあります。
1つの電話番号でSMS認証の代行を1件1000円で10個のサービスに登録したらどうでしょうか?
1つの電話番号の価値が1万円になりますね。
今回は、PayPayが要因だったようですが、おそらくPayPay以外にも同様の方法でアカウント認証の代行を行っていた可能性が高いのではないかと推測されます。
ここから先はさらに推測です
このSMS代理認証は、いろいろなサイトで見かけ、珍しい内容ではなく、10年前くらいからもありましたら。(もっと前からあったかもしれません。)
そのため、正直、今になって逮捕された方が出てきたことに驚きました。
なお、このSMS代理認証については、情報商材のノウハウとして販売されているのを確認したことがあります。
おそらく今回逮捕された方は、SMS認証を代理で行いお金を稼ぐ。ということを自分で考え付いたのではなく、お小遣い稼ぎがしたく、ノウハウを調べていたら、SMS認証の方法が乗っていて、ノウハウ通り対応していたのではないかと想像されます。
昨今、コロナウイルスで在宅ワークや副業といった言葉が目立ちます。
その中に1日5分!スマホ1台!日給1万円! といった怪しい案件が目立ちます。
簡単に稼ぎたい!楽して稼ぎたい!目先のお金が欲しい! その気持ちは十分にわかりますが、実践する前に1呼吸置いてみましょう。
今回のように、最悪逮捕されてしまうってことも起こり得ますから……。